浦島太郎 -Let’s all go-

むかしむかし、あるところに
心優しい漁師、浦島太郎が住んでいました。

浦島太郎は家族と共に海で漁をしながら
村で穏やかな生活を送っていました。

ある日、浜辺を歩いていた浦島太郎は
子供たちが一匹の亀をいじめているのを見かけました。
浦島太郎はすぐに駆け寄り
亀を助けました。
子供たちが逃げ去った後
浦島太郎は亀を海へとそっと返してやりました。

その夜、浦島太郎が海辺で休んでいると
大きな亀が現れ、浦島太郎に感謝の言葉を伝えました。
「あなたは私を助けてくれた恩人です。
お礼に竜宮城にご招待したいのです。
海の中の宮殿で、
素晴らしい時間を過ごしてほしい。」

竜宮城に招かれた浦島太郎は、その話に魅了されました。
しかし、浦島太郎はふと考えました。
「一人でそんな素晴らしい場所に行くのは
家族や友人たちに申し訳ない。
みんなで行くことができれば
もっと楽しめるだろう。」

浦島太郎は亀に尋ねました。
「私一人ではなく
家族や友人も連れて行ってもよろしいでしょうか?」

亀は笑顔で答えました。
「もちろんです。
あなたが大切にしている人々も
皆さまでお越しください。
竜宮城は皆さんを歓迎いたします。」

翌日、浦島太郎は
家族や友人にこの素晴らしい話を伝え、
皆を誘いました。
大勢で竜宮城へ行くことを決めた彼らは
亀の背に乗り、海の底へと向かいました。

海の中には、まるで夢のような光景が広がっていました。
美しい魚たちが泳ぎ
色とりどりの珊瑚礁の森が広がり
その先には大きく輝く竜宮城がそびえ立っていました。
浦島太郎たちはその宮殿の中へと招かれ
乙姫様に迎えられました。

「竜宮城へようこそ。
皆様がここで楽しく
穏やかな時間を過ごせるよう、
海の恵みと美しい音楽で
おもてなしをいたします。」

浦島太郎とその家族、友人たちは、
竜宮城で夢のような日々を過ごしました。
毎日、豪華なご馳走に囲まれ
優雅な音楽と踊りが披露されます。
彼らはまるで時間が止まったかのような感覚を味わい、
現実世界の心配事などすっかり忘れて
幸福な時間を送りました。

日々はあっという間に過ぎ去り
誰もが竜宮城での生活に満足していました。
浦島太郎も家族も
ここでの時間が永遠に続くことを望み
現実に戻る必要はないと考えるようになりました。

しかし、ある日
乙姫様が浦島太郎にそっと話しかけました。
「浦島太郎様、皆様は
竜宮城で永遠に楽しく過ごすことができます。
ただ、現実の世界には戻らず
この海の中で新たな姿を得ることを覚悟していただきます。
海の一部として
あなたたちは永遠にここで生き続けるのです。」

浦島太郎はその言葉を静かに受け入れました。
彼は家族や友人と話し合い、皆が同意しました。
「私たちは、この場所で穏やかに過ごし
互いに支え合って暮らしていこう。」

そして、乙姫様の導きによって
浦島太郎とその家族、友人たちは
次第に海の生き物へと変わり始めました。
浦島太郎は、亀へと姿を変え
母親は優雅な魚に
友人たちはそれぞれイルカやタツノオトシゴに姿を変え
竜宮城の海を自由に泳ぎ回るようになりました。

浦島太郎たちは海の一部となり
竜宮城の周りの美しい海を泳ぎながら
余生を過ごしました。
彼らはもう人間の姿ではありませんが
互いに心を通わせ
海の中で新たな生活を楽しんでいました。

竜宮城の光の中で
彼らは永遠に幸せに暮らし続けました。
浦島太郎も家族も友人たちも
現実世界の苦しみや老いから解放され、
海の中で新しい命を得たのです。
彼らはもう地上に戻ることはなく
海の生き物として優雅な余生を送りました。

おしまい。

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